「いずれ時間の問題だ」と言われていた事ではあっても、実際にこうした数字が上がってくるとある種の感慨やショックは少なからずあるものですね。
アウトラインはIT mediaの記事でほぼ押さえられているのでそちらを読んでいただくのがいいのですが、2006年広告予算でネット広告費の総額が、「マス4媒体」と称される広告媒体の一角である雑誌とほぼ肩を並べ、2007年に抜き去るのはほぼ間違いないといっていいでしょう。また広告費全体の伸び率も既存媒体は微減である中、ネット広告とCS・CATV等の媒体の伸びに支えられているという状況です。
ソースである電通の発表資料にも目を通してみたのですが、ネット広告費3630億円のうちまだは390億円に過ぎないモバイル広告市場がまだ形成途上段階であることやネットでの動画視聴が定着したことなど、次に繋がる状況分析もしっかり盛り込まれています。
従来では「ターゲットを絞った広告は雑誌媒体に出稿」だったのが、よりターゲットをピンポイントに絞って出稿出来るネット広告の出現によってその媒体価値をどんどん下げつつあります。ある意味ネット広告の影響を最も大きく被ってしまわざるをえなかったのが雑誌媒体だったと言えます。
広告媒体としてもメディアとしての存在感も厳しい位置付けにならざるを得ない雑誌媒体ですが、こんな試みも初められています。
●:同一ブランドの紙媒体とウェブを共存させるには?(Media to the People : by 小林弘人)
雑誌「ポートフォリオ」と新聞「ウォールストリート・ジャーナル」の事例紹介。「情報のブランディング」をしつつ、メディアミックスでの使い分けを明確にする、ってことかしらん?
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