マシンへのスポンサーロゴの露出を廃止し、環境問題に直面する地球をイメージしたカラーリングで、衛星写真をモチーフとした海の青と大地の緑がHonda の新車『RA107』の全面に描かれている。レギュレーションで定められているノーズへのマニュファクチャラーロゴ(Hマーク)と、全チームにタイヤ供給を行なうブリヂストンロゴ、チャリティーを募る「myearthdream.com」のアドレスのみマシンに施される。(中略)「ウェブサイト上でのチャリティー展開」。新たに設けるウェブサイト(www.myearthdream.com)上で、一般の人々がマシンのピクセルを購入することでチャリティーに参加できる。(中略)気候変動は、現在地球が直面する最も大きな問題のひとつであり、F1界においても、この問題は避けて通れない。むしろ、全世界で注目され最先端技術を誇るF1だからこそ、重要な役割を果たすことができると考える。(中略)F1界で初となる試みは、世界中の人々による環境問題への理解と関心に繋がると考えている
事前情報では「Google earthの画像をプリントしてくるのでは?」と予想されていたりもしましたが、(Google earth画像を使っているかどうかはともかくとして)予想通りの外観、いや、メッセージコンセプトとしては”予想を遥かに上回る”ものでした。
特に、スポンサード企業のロゴ掲載を一切断って「一般の人々がマシンのピクセルを購入することでチャリティーに参加できるメディア」として開放した、というのが凄い。「myearthdream.com」が明日からのオープンなので詳細は分かりませんが、恐らく「世界最速のコンシュマー・ジェネレーテッド・メディア」となるのでは? ・・・今までだったら無条件に車体上にロゴを掲載出来ていた企業もなにも無し、ですから当初は不満も起こるかも知れませんが、いずれはこうした「先鋭的意識を持った企業とコミットしていた」事で企業価値を高めることになるでしょう。
Hondaはもの凄いメッセージを世界に向けて放ったのではないでしょうか。「21世紀にあるべき企業の社会的責任像」を、コマーシャリズムに塗れた世界にぽぉん、と思いっきり放り出してみせた、といえそうです。「myearthdream.com」が今後どのような展開をしていくのか等含めて見守っていきたい動きです。
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