しこ名「右肩上り」

●親方「こんな世の中だから」（asahi.com）

「こんな世の中だから、口にするたび明るい気持ちになれるように願ってつけた」という。

小さくも破壊力抜群のニュース。右肩上がりて。フィナンシャルアドバイザーですか、とか。そもそも『しこ名』にひらがな使用OKなのかと。　『こんな世の中だから』で許されるんだったら、チョリーッス之海とかありなんかい？　と、大人げないツッコミをしつつも・・・

実際、今「こんな世の中」な訳でして。

昨日の「夫婦盗撮逮捕事件」のダンナの方が勤務していた学校って実はウチの凄い近所で、小学〜中学の生徒さん達と毎朝通勤時にすれ違う、てか先生達も付き添い的に同時刻に登校しているみたいなんで、多分pass byしてた確率は９９％以上。
　性犯罪者と言えば、現在仕事でお付き合いさせていただいてる会社サンの１フロア上の某テレビ局の社員が逮捕されたのはちょうど１年位まえだっけ。　
　２−３ヶ月位前に、年老いてはいるけど全国のマニアから敬愛されていた模型店主が強殺されたニュースが伝えられたけれど、実はあの人あの店は「自分が小学生時代ほぼ毎日のように通いつめたプラモ屋さん」だった。温厚で、それでいて確かな知識と愛情の深さで「趣味の模型の世界の奥深さ」に導いてくれるような話を、毎日ちょっとずつしてくれていた。
　数年程前に、高層マンションで住人の子供を突き落とす事件があった現場のマンションは在所の約３００m程先にある。被疑者は、恐らく私の自宅前の道路を毎日通過していたに違いない。
　いつからこんな風になってしまったのか。いつから、他人を妬み、自己憐憫の感情しか持たない偏った人間が増え、隣人の命や尊厳などどうでもいいというような人間が増え、その結果人命がいとも簡単に消えていくことが日常ご近所レベルで「当たり前」になってしまったのか。経済的豊かさの衰退以上に「加速的に貧しくなっていく」ことへのオソレが、以前は結構漠然としたものだったのだけれど、もっとリアルな恐怖感として最近は感じられるようになりました。

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そう言えば、昨日、お婆さん（推定年齢８０歳過）に道端ですれ違う刹那
あんちゃん、お金少し恵んでくれんかのぅ・、いくらでもいいんで・・お米が買えのうて弱っておるんじゃ
と呼び止められ瞬間硬直しました。　1kgサイズでさえ持ったら転倒してしまいそうな程おぼつかない足元。しかし身成は決して立派なものではなくむしろ”薄汚れた”という形容詞の方が合いそうな印象。
　自分は（一瞬ひるんで考えたものの）、「米が買える」1,000円〜2,000円では無く、１食なんとか食べるのに充分な５００円玉を渡しつつ、「おばあさん、生活保護はちゃんと受けてるの？　年金誰かに取られてたりしてない？　近所の人誰でも良いから早く相談した方がいいよ」、と声掛けするつもりだったのだけれど、受け取った瞬間深く頭を下げながらも「これじゃあまだどうにもならん」というような絶望感も醸しつつ、信号の前で１分程静止する姿が目について離れない。

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「右肩上がり」に対抗して「左前」ってリキシ出てきたら面白いジャン、とか一瞬思ったものの・・・・・
・・・・・・ああ駄目だダメだ、ちっともすっとも明るくない