「細野晴臣トリビュート」プロジェクトは、ソロ・アルバムのリリースと対をなす企画として始まりました。久しぶりにソロが出るのでみんなでお祝いしようというような、細野さんにエールを送る意図で企画したアルバムです。細野さん自身はもちろん現役ですので殿堂入りさせるようなイメージではなく、お祝いとして「細野さんの個性にトリビュート」する感覚でした。ですので、このアルバムは細野楽曲のカヴァー集であるとともに、細野さんのキャリアと個性を象徴するアーティスト達が一堂に会す、新しい良質な音楽をあつめたコンピレーションの側面も意図して作られました。
とはdaisyworld discs 東榮一氏の弁ですが、いやいやなかなかどうしてどうして、”え?!このヒト(達)がホソノさんのカバーを!?”というような期待と喜びがきっとテンコモリなアルバム。
5曲は既に
commonsのサイトで試聴出来ますが、どれも唸らされる出来。
「何者!?」な”ウッドストック・ヴェッツ”は面子がなんとジョン・セバスチャンを中心にガース・ハドソン、ジェフ・マルダー、ジェリー・マロッタ等が参加。かたやヴァン・ダイク・パークスチームの方はロバート・グリニッジを始めとした”ファミリー”の面々でやっている模様。
(ここいら辺の話って分からない人続出かと思うけどゴメン。しかしたまらんメンツなのですよ知ってる人にとっては)
他にもヤノカミ(矢野顕子×レイ・ハラカミ)の「恋は桃色」は完成度かなり高そうだし、スカパラが沖縄ノリの「アブソリュート・エゴ・ダンス」をどう料理するかは見物だし、坂本教授がコーネリアス夫・妻とそれぞれ競演してるのも面白いし、他の曲も全て、そうした楽しみが満ち溢れているような。
この企画で”Vol.2”を(やっぱり2枚組で)余裕で作れちゃいそうなとこも凄い。(多分実現はしないだろうけど)Vol.2をやるんだったらその時は大滝詠一からビル・ワイマン(70年代中期ソロ作品の熱烈なファンとして知られる)から¥enレーベル勢からアフリカン・バンバータからATOMとかまでみんなみんな出て貰う位までやり切って欲しいな。
アルバムの最初と最後は、1st soloと最新ソロ(これから発売)のデモバージョンを配置する構成。”音の響きの連鎖”がどこから始まってこれからどこへ向かうのか、を強く示唆するような配置になっているのだと思う。・・・・・”もう少し先の世界を、いま一歩進んで見てみたい”、良い音楽は必ずそういう印象を少しずつ聴くものに与えてくれるもので、我々リスナーはそうした衝動を元に「自分が共鳴した音の、更にその先の世界」を少しずつ探求していくのだけれど、細野氏はその探求の為の『みちしるべ』をとてもとても数多く世に残してくれていった人だと思う。なぜなら、氏自身が「もっともピュアな探求者」の一人であったから・・・・
4/29 追加リンク:
坂本龍一 × 細野晴臣 『細野晴臣トリビュート・アルバム』を語り尽くす(1) (openers)
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