単体の楽器・機材はソフトウェアに機能の多彩さでは適わないし、PC/DAWに全てをやらせてしまうのにも限界が見えてきたそんなここ2-3年の状況の中で、じゃあいちばんベーシックな部分のものを(リファインするべき所はリファインしつつ)もう一回しっかり作ろう・・・・今回のNAMMに関しては個人的にはそんな印象がしています。
今回発表されたものの中で個人的に気になったモノを↓に幾つか挙げていってみます。
●KORG ZERO4/ ZERO8 Live Control Console
今回一番発送が面白いなと思ったもの。・・・MACKIEとかの小型ミキサーを”演奏”して曲を作り上げていったのはベッドルーム・テクノミュージシャン達だけれど、「楽器としての『ミキサー』」という発想を推し進めてDJミキサーの要素も取り込みながら形にしてみせたのがKORG ZERO4/ ZERO8。
最大24ビット192kHz対応のFireWireオーディオインターフェイス/ミキサーとしての基本性能を押さえつつ(親会社のYAMAHAの技術提供の賜物か?)、全てのツマミがMIDIコントローラーとして使用可能な「パフォーマンス用コントロールサーフェイス」としての機能も合わせ持っています。
DJミキサーにより近い場面で使えるのはZERO4で、一方ZERO8の方はVUメータや 次世代KAOSSエフェクト等の機能を備え、Ableton Live等DAWのコントローラー兼オーディオインターフェイスに向いていそう。 また、ユニバーサル電源採用/ユニット化された(おそらく交換可能な)フェーダー部等、実用面でも十分錬られています。
実売価格でZERO8の方で6ケタ切るか切らないかって辺りだと思いますが、しかしあまり値段を安く設定してもそれはDAや消耗部品に安いモノ使ったってだけなので、多少高くても長く愛されていく製品として世に出て欲しいです。
●Boss/Fender Vintage Amp Pedals
恐らく今回のNAMMで発表されたプロダクツの中で最も売れるであろうものの1つ。・・・BOSSがCOSMモデリングテクノロジーを駆使して59 Bassmanと65 Deluxe Reverbを”復刻”しましたよと。・・・この位のが買う時一番楽しいんだよね。
●MODARTT Pianoteq(Rock oN NAMM Show Report 2007)
ロックオンのレポより。最低限必要なピアノサンプルに、コンサート・ピアノ調律師でもあるエンジニアが物理モデリング要素を加えた音源っぽい。”物理モデリング”の分野は底が見えない領域ではあるけれどツボを押さえることが出来れば効果的かも。「家庭用電子ピアノ」分野で使われた方がむしろ活躍しそうな技術ではあります。
●Rhodes Mark 7
本当に出ましたリアル「電気ピアノ」!。(Waldorf Zarenbourgがこちらと情報がごっちゃになっていた向きもあるようです。) 『プリアンプに3band EQ、Tremoro,Pitch bend内蔵LCD表オペレーション可、USB、MIDI装備』(ロックオン記事による)だそうなのでどっかしらにDSPとか入ってるんでしょうがしかし正真正銘の「電気ピアノ」。素晴らしい事です。 モンド/ラウンジ的なちょっと未来チックなデザインも格好いいです。
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とまあ自分が興味を持ったのはこんな辺りであと無理矢理挙げればKORG M3とかRolandのGTとかもあるにはあるんですが、あえて1つだけ気になったものをミーハー的に挙げるとすればコレ。 ・・やっぱ楽器ってこうじゃなくっちゃぁ・・・
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