ヨーロッパで事故を減らすのに有効であると研究結果が出ている”標識や信号を無くした道路”がExhibition RoadでテストされるというTimesの記事から、その「研究」から”都市デザイン”について考えてみるエントリーにしようと思っていたのですが・・・
後になってからそのTimesの記事が有料会員しか読めない事に気が付いて愕然。
Times以外で同様の文献が無いか色々探してみたのですが結局見つからず・・・・ただ、ヨーロッパの交通事情やら交通標識等について調べていたら色々興味深い資料等も見つかったので下に列挙していきたいと思います。
●「クルマ中心」から「人中心」への道路交通環境のシフト
そんな訳でヨーロッパの交通の専門家の研究結果がどんなものであるかは分からないのですが、まさか(例えば)台湾みたいに”ヒトもクルマも信号や標識の指示を守らずガンガン走る危なっかしい道路環境の方が、みんな注意して走るから案外事故は起こらない”的な乱暴な考えを全ての道路環境に当てはめてしまうようなものではないだろうと。「道路の場所と環境によっては”標識や信号を無くし”た方が(ドライバーも標識等に気を取られずより道路状況に留意して走行出来るため)より交通安全が保たれる」事もあり得る、という事だろうと思います。
そして、そうした考え方の根底には、日本より元々「歩行者へのプライオリティが高い道路交通環境」への考え方がヨーロッパにあって(デンマークでの交通優先順位は、自転車・歩行者・車の順だそうです。)その考えをより一層押し進めていこうという意図を感じます。と、(日本が極端にクルマ中心、効率優先の道路環境になり過ぎているとも言えると思います。)
参考:ロンドン周辺の歩道のデザイン(ICHIKAWA-KUNが見た環境先進国の道路交通事情)
●ヨーロッパの交通標識アレやコレや
参考資料:ヨーロッパの交通標識とルール(ブリジストンsite内ページ)
欧州各国の標識
日本の交通標識の種類
交通標識は”グラフィック・シンボルの形状・色 彩ともに国際的に標準化が進んでいる”・・・・・筈なのですがこうして見てみると国によって結構違いはあるものですねぇ・・・。直感的に分かるものも多いけれど分からないものは分からないという・・・。色に関してはISO(国際標準化機構)によって
赤=禁止・停止・危険 青=指示・用心 緑=安全・避難・救護 黄色=注意 オレンジ=危険で概ね統一されているようですが。 ※ちなみに交通標識に限らず建物内で使われる案内表示マーク等にはアイソタイプという考え方があって、こうした形で国際統一化が図られたものに国際シンボルマーク(障害者が利用できる建築物、施設であることを明確に示す世界共通のシンボルマーク)があります。 ●信号/道路管制システムや”車”そのものも歩行者との調和に向かう?! 日本国内ではまだまだ「車を中心とした道路環境」の考え方が強いようで、ITS(Intelligent Transport Systems)も現状は自動車中心のシステムから開発が進められていますが、下記リンクページ資料等を読んでいると、その先に「歩行者の安全も含めた道路環境の調和」を目指すビジョンもある事が伺えます。 国土交通省道路局ITSホームページ 参考資料:ソフトカーミレニアムプロジェクト ですが・・・・・・・・・ 高齢者向け「ヒヤリマップ」作製へ 東京都全域で警視庁(asahi.com) のようなニュースを読むにつけ、日本はまだまだ「歩行者=弱者」の社会である事は否めないように思えます。 参考:交通安全白書のあらまし(国立印刷局)
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