70年代前半期からのパリコレでの活躍やそのちょっと後からの資生堂グラフィックでの神秘的な姿を伝えたいな、と一所懸命探してみたけれど見つからないのだ。なにしろ、自身のホームページすら持っていなかったようで。
ここ30年余を疾風のごとく、足跡も残さぬ程駆け抜けてきた結果こうなったに過ぎない、モデルはモデルとして『その場』に瞬間立ち顕われては消えてゆくものなのよ、と故人に言われてしまえば何も言えなくなってしまう気がするが、しかし20世紀後半を代表する日本人モデルの軌跡がweb上にすら残されていないのは寂しすぎる気がする。シセイドーさん、ちょっとはなんか頼むよ。今や「資生堂イズム」にガンジガラメになっていたとしても、そん位はできるっしょ??
ならばせめてと、直前までの活動として「ソトコト」で行われていた高木由利子氏とのコラボレーションと、松蔭浩之+津村耕佑の展覧会/写真集へのリンクを貼っておこうと思う。・・・この「妄想オーダーモード」の写真集でさえAmazonでは既に見つからない。
自分は「生き物として美しい人は、まず人間としても美しい」、そんな美観を持っている人間であるが、山口小夜子は(間近に見たことは無いけど)まず間違いなく"生き物として美しい"人だったのだろうと思う。
ご冥福をお祈りいたします。
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